大橋澄岳先生=松山教場=が公開講座の講師を務めました
吟道講座は第一講座、第二講座を担当する吟道修学院卒業のフレッシュな先生および、第三講座は吟道修学院教授による講座です。当日は、岳風講堂に入りきれず、四階の会議室を開放し講座が行われるほどでした。
大橋澄岳先生=松山教場=は第二講座を担当されました。課題吟は、石川啄木の和歌「やはらかに」です。課題吟の選定は隣県の出身である石川啄木の作品の中から、二月の講座で、春も近いことから選定したとのことです。
また、装いも早春を思わせる若草色のお着物で講義をされました。
講義は、ユーモアを交えた熱心な指導で、受講者を魅了しました。一時間の講座でしたが、大変短く感じられました。その中で、和歌の吟じ方について、先生は次のように述べられています。
「和歌は情景を思い浮かべ、やわらかく(決して弱くではない)吟じてください。序詠はこんな詩ですよ。本詠では、作者は何を言わんとしているのか、何を表現しようとしているのかを、みなさんの声で伝えてください。また、人の物まねではない自分なりの吟をもって欲しいと思います。」
最後に課題吟に関連する「やなぎ」について調べられた内容をお話しし、講座を締め括られました。
講義に使用したテキストも石川啄木の年譜等が付され、充実した内容となっていました。
講座終了後、受講者からは感謝の拍手とともに「良かったね」「素晴らしかったね」との声が多数聞かれた。
(総務部幹事 渡辺緑風)