年頭のあいさつ(平成29年)
新年明けましておめでとうございます。会員のみなさまには健やかな新年を迎えられたものとお慶び申し上げます。
昨年6月、総本部の人事の刷新があり、図らずも、不肖渡会が東北地区担当理事に就任すると共に、次世代の指導者要請に向けて、開校された吟道修学院の教授という重責を担うことになりました。このため、宮城岳風会の運営に支障を来さぬよう、佐藤岳真副会長を会長代行として会務全般を仕切っていただくことにしたところです。皆様のご理解となお一層のご協力をお願いいたします。
■昨年は記念すべき年
さて昨年は、日本詩吟学院創立80周年の記念すべき年でした。この記念すべき年に向けた一大事業として取り組んでいる吟道会館建設寄付金は、みなさまのご理解とご協力により、宮城の目標額を達成いたしました。また熊本地震被災地への義援金を呼びかけましたところ、会員のみなさまから46万円の浄財が寄せられました。併せて感謝申し上げます。
機関紙「吟道」本年1月号に私の今年の抱負として「吟道は人道なりを旨とし吟技の向上・会員増強・指導者育成に努め、吟の楽しさ・心の豊かを伝えたい」と記しました。吟技は教室や研修に加え、向上心を持って臨めば、多くの人が吟じる身近な地区吟道大会や小地域発表会においても学ぶことはできます。心がけ次第で学びの場は無限です。
■健康になる三つの要素
よく健康になるには三つの要素が必要であると、本にありました。「水分を多くとり、歩くこと、そして声を出すこと」の三つです。我々は三番目の「声を出すこと」に該当します。その息や声の出し方が問題なのです。よく腹式呼吸をしましょう、といいますが、呼吸法は座禅の呼吸と同じで、普段、鼻から息を吸い込んで肺に入れ、今度はゆっくり口から時間をかけて吐き出します。呼吸の最大のコツは「出る息は長く、入る息は短く」つまり「出息長」「入息短」です。この繰り返しが大切です。声を腹から出すことによって、健康が維持されるのです。詩吟もカラオケもいい運動になります。がんばってみましょう。
会員のみなさまの今年一年の健康・長寿を願い、益々吟道に精進されますことを祈念し、年頭のあいさつとします。
宮城岳風会会報 第90号(平成29年1月1日)より