令和七年 年頭あいさつ
◆創立55周年記念吟道大会の開催に向けた取り組みを通じ、会員の連帯の強化と吟技の向上を図る
昨年の夏は例年になく猛暑が長く続き、大変な日々でした。
その分、秋が短く、あっという間に冬に入りました。昨年あたりから伝統文化や芸術活動も盛んに行われるようになりましたが、未だコロナが続いており、そのせいか全体の動きが鈍いのが現状です。
昨年は会員皆様のご理解・ご協力で予定した年間行事はすべて実施することが出来ました。感謝あるのみです。
今年令和7年は、創立55周年の記念吟道大会を秋、10月12日(日)パレス平安で実施することになっております。
記念大会の実施は、節目節目に襟を正し、先人への報恩感謝、また明日への目標を各自確認する重要な行事です。皆さんのご理解・ご協力で記念大会を成功させ、思い出をたくさん作るようにしましょう。
総本部の月刊「吟道」新年号に「秋の創立55周年記念吟道大会の開催に向けた取り組みを通じ、会員の連帯の強化と吟技の向上を図る」と書きました。
◆吟じ終わりて清風起こる。一吟天地の心
さて、私の教室でも勉強会の終わりに必ず「吟道精神」を朗唱しています。
最後の句「吟じ終わりて清風起こる。一吟天地の心」と、これを言い終わったときの清々しさはたまりません。私はこの言葉が大好きです。
「清風」けがれを洗い流すさわやかな風で「清らかな風」のこと「清」とは、水が青く澄みとおる意。汚れなく涼しげな様子を言ったりもします。
誰かれということなくどのような人に対しても、わけへだてることなく風や空気は、そして太陽の恵みは注がれています。本当にありがたいことです。
禅語の「清風脩竹(しゅうちく)を動かす」は、清らかな風に脩竹がサラサラと揺れている様子をいいます。竹は風がなければ動きません。
わたしたち自身が「清風」となりたいものです。清風となって、滞った人間関係に一陣の清風を吹き込めればと思います。
そして清風が吹き廻って大地に満ち満ち、誰の家にも同じように清風が吹き、みんなが清々しい気持ちになりたいものです。
この清々しい清風を多くの人に知ってもらう為にも岳風会員を増やしましょう。
◆今年の宮城岳風会の目標は
今年の宮城岳風会の目標は、
➀創立55周年に当たり吟道の楽しさ・心の充実感を伝える
➁各自の健康管理と維持に努める
③吟技の向上を目指し、活動を通じて会員の増強を図る
会員皆様の今年一年のご健康・ご長寿を願い、益々吟道に精進されますことを祈念し、年頭のあいさつといたします。
宮城岳風会会報 第114号より